ハロウィンというおどろしいお祭りのことを知ったのはいつだったのか、
もう思い出せないほどハロウィンは年中行事のひとつになっていて、
10月の声を聞くと、いそいそハロウィンの飾り付けをはじめる。
オレンジと黒のシンボリックな配色と、かぼちゃと魔女と黒猫、これが定番だ。
そして、決して実現はしないのだけれど、仮装パーチーをするとしたらどんな仮装をする?という話題がこの時期決まって始まる。
魔女〜ゾンビ〜などという、ごくごく普通の仮装からムック、ガチャピン、エルモと続く。
そして、このあたりから妄想がだんだん、いや、どんどん膨らんで、仮装も華やかにかつ大胆に変わって行く。
実現はしないものの、話すことだけは年期が入っている私も同様に、華やかかつ大胆に妄想する。
アメリカンコミックヒーロー版では?という仮装妄想で、私がなりたいのはこれ!
ぎゅうぎゅう絞ってもらって、歩けなくなっちゃうかもしれないけど、キャットウーマン。
エナメルのボンテージ、手袋の先に伸びた爪、キンキーブーツ、そして長い尻尾と鞭、決めてはヌラリと光る真っ赤な唇。
あぁ、街を、バシン、バシンと叩きながら闊歩したい。
時々、シュッと飛んだりしたいけど、ワイアーアクション装置までには手が回らないし、ダメよねぇ、と妄想する。
毛繕いも出来るようになっておかなくっちゃ、色っぽくするよの、色っぽくと、
顔を手でなぞってみたり、べぇーと舌を出して首をうねらせたりしてみて、自分の猫度を計ってみたりする。
だいたいこの辺で変顔羅列になって、妄想は自然掃滅する。
こうゆうのはどう?という仮装妄想で、私がなりたいのはこれ!
リアルな熊の着ぐるみの仮装をしていると思いきや、脱ぐとマドンナ。
以前のワールドツアーの衣装で、ゴルチエのボディスーツに身を包み、
プラチナブランドをポーニーテールしていたマドンナがいい。
もちろんボディースーツのおっぱいはドリルばりに尖っていなくちゃいけない。
ライクアバージンじゃなくって、パパドントプリーチをきっちり踊りたい。
『パパ お説教しないで〜♪』と口ずさんだら、あまりの酷さに妄想は吹っ飛ぶ。
その傍らにあるのは、かぼちゃ料理。
かぼちゃって、煮て焼いて蒸してまるごと美味しい優れもの。
その甘いお味は、すっかりスイーツにも秋の味として鉄板だ。
仮装したら、食したくなるかぼちゃ料理はなぁに?
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【南瓜サラダ】
(2人前)
南瓜(雪化粧) … 1/2個
クルミ … 適当
<ドレッシング>
☆卵黄 … 1個
☆塩/胡椒 … 少々
☆白ワインビネガー … 大さじ2
☆オリーブオイル … 3/4
味噌 … 大さじ3
はちみつ … 大さじ1
胡椒 … 小さじ1/2
粉山椒 … 小さじ1/2弱
<作り方>
1.南瓜は1〜2分チンして5cmくらいに切る。(種と中わたは取り除く)
2.1をスチーム容器にいれ、2〜3分チンする。
3.先に☆印の調味料でマヨネーズを作り、ドレッシングの材料をすり鉢に全部入れ、よくすりながらあわせる。
4.クルミを砕き、2と3を和えクルミを散らす。
ボナペティート!!!!
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エッセイスト/料理研究家/フードアナリスト/Jr.オイスターマイスター
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