夏から秋へ。

9月の声を聞いた聞いた途端、自分の中で秋風が吹く、
ような気がするのは私だけかもしれないけれど、秋に私の何かが移行する。
肩を出す格好や、つま先を出す靴はもう履くのを止めようと思ったり、
大きな夏の花をコラージュしたプリントや、ビビットカラーの洋服を終わなくちゃと思う。
そして、長袖のTシャツを着てみたりする。
ネイルも深みのある色を乗せたいと思ったりしている。
もう真上から照らされて、ほとんど写らない影に夏を感じることもないのだ。
低く長い影がいつもつきまとい、夜長を楽しみ過ぎて寝不足になる。
だけど夏の暑さは熱さとなって、激しくけたたましく過ごした毎日に疲れた頃秋になって私はホッとしている。
そんな夜長を楽しむためのアイテムのひとつを、紹介したいと思う。
バジルは夏にたっぷり摂ってこそだけれど、ベル・グストにはペーストにされて旨味凝縮の一瓶がある。
その名は『ジェノベーゼ・ペースト』。
この原材料を見て欲しい。
“エクストラバージン オリーブオイル”、“バジル”、“カシューナッツ”、“クルミ”、“松の実”、
“グラーナパダーノ チーズ”、“ペコリーノ チーズ”、“ニンニク”、塩”。
ずらりと並んだ食材のこの緑の魔法がパスタにかかったら、ふわっ、なんてもんじゃない、ぶわっと香りが放たれ、
シンプルだからこそ絶対外せない、見た目の美しさ、香りの良さがダイレクトに伝わるパスタに仕上がる。
・・・と、ここまでは夏仕様。(夏本番に応用編として、前回はポテトと絡ませたレシピを紹介した。)
けれど今回はプラスαして、秋仕様のパスタでいただくのを紹介したいと思う。
その名は『ジェノベーゼボロネーゼ』。
ラップの韻を踏むようなネーミングが楽しい。
ジェノベーゼボローゼ、よう!そう、プラスαはボロネーゼ。
肉肉しさを足すのだ。
秋になると、少しずつレシピに重みを持たせていく。
さぁ!熱を放出した季節から熱をたくわえる季節を存分に味わおう。
夏から秋へは、食欲の秋へでもあるのだから(笑)

———————————————-

【ジェノベーゼボロネーゼ】(2人前)

 スパゲティ1.6mm … 200g
 にんにく … 1片 
 鷹の爪 … 1本 
 モンターニャ・サクラ … 大さじ2
 白ワイン …大さじ2
 ジェノベーゼペースト … 大さじ3
 ボロネーゼ(ストック) … 大さじ1.5
 塩/胡椒 … 適宜
 イタリアンパセリ … いろどり

 <作り方>
 1.スパゲティは表示時間マイナス2分でゆでる。
 2.熱したオリーブオイルで芽をとってつぶしてみじん切りにしたにんにくと、
   半分に折って種を抜いた鷹の爪を炒め香りがたったら白ワインを加えアルコールを飛ばす。
 3.2にジェノベーゼとボロネーゼを入れ温度が上がったら、茹で上がったスパゲティをいれ
   茹で時間まであおり、塩胡椒で味を整える。 4.器に盛りイタリアンパセリでいろどる。
ボナペティート!!!!!

ROMAKO の紹介

エッセイスト/料理研究家/フードアナリスト/Jr.オイスターマイスター <発売中>エッセイ&レシピ『食感シーソー』ROMAKO著/文芸社/1,470円(税込) 『食べることは生きること』という信念を持って、イベント目線で日々の食をエッセイで綴る、簡単で食材の組み合わせに驚きのあるレシピを、ベル・グストの食材を使って提案します。
This entry was posted in Cooking, Pasta and item: , . Bookmark the permalink.

夏から秋へ。 への2件のフィードバック

  1. FUKUYO のコメント:

    こんばんは、いつも拝見しております。
    ROMAKOさんのエッセイのファンです♪
    コメントの仕方がわからなかったので遅くなりました。
    ジェネベーゼ大好きです。
    私はお庭からバジルをむしって、ローストした松の実とにんにくとチーズをたっぷり入れてフードプロセッサーでガーーーーって作っちゃいます。
    また食べたくなりました。

    • ROMAKO のコメント:

      Fukuyoさん、コメントありがとうございます。
      フレッシュのジェノベーゼには叶わないかもしれないけれど、このジェノベーゼも一度お試しあれ。
      本当に美味しくて、それと襲い来る香りに魅了されてると思います(笑)
      これからも頑張ってエッセイを綴って行きます。