夏の冷奴ほど、喉越しつるりで涼しい気分になれるものはない。
お蕎麦や素麺、冷や麦などもそうだが、日本の夏を彩る食の彩りは素晴らしいといつも思う。
暑いのに、そこはかと漂う切なさや、夕立後のうなじに落ちる後れ毛を揺らす風の空気はとても独特で恥じらいを伴ってそっと寄り添う。
そんな日本の夏の憂いを帯びたレシピを紹介したいと思う。
それは、冒頭に記した豆腐。
木綿豆腐でも絹豆腐でもどちらでもお好きな方を使って、お豆腐をチーズにしてしまおう。
そして、たっぷりとオリーブオイルとバジルをふって、トマトペーストをたっぷりとかけて味わおう。
夏のおもてなしに私は欠かせない。名付けて『トーフの前菜ビアンコとロッソ』。
【トーフの前菜ビアンコ】ウォッシュタイプのチーズのような味わい
豆腐(木綿でも絹でも) … 1丁
★ローズソルト … 適宜
★甘塩 … 適宜
オリーブオイル … 小さじ2
スイートバジル … 適宜
黒胡椒 … 適宜
<作り方>
1.豆腐をキッチンペーパーなどに包み、重しなどをしてしっかり水切りをする。
2.1に★の塩をやさしく擦りこみ、きっちりとラップをして一晩冷蔵庫で寝かせる。
3.2を適当な大きさに切ってお皿に盛り、胡椒を挽きオリーブオイルを回しかけスイートバジルを散らす。
【トーフの前菜ロッソ】スモークタイプのチーズのような味わい
豆腐(木綿でも絹でも) … 1丁
お好みの味噌 … 適宜
トマトペースト … 大さじ2
パセリ(みじん切り) … 適宜
<作り方>
1.豆腐をキッチンペーパーなどに包み、重しなどをしてしっかり水切りをする。
2.バットにラップを敷き、その上に味噌を豆腐の幅で押し広げ、その上にキッチンペーパーを広げ1の豆腐を乗せ、
その上にさらにキッチンペーパーを広げ、味噌をその上に豆腐の幅押し広げのせる。
3.ラップをきっちりとかけ一晩冷蔵庫で寝かせる。
4.2を適当な大きさに切ってお皿に盛り、ポモドーロをかけパセリを散らす。
さぁ!ボナペティ!