経営の理念

shop visual

社名「Bel Gusto・ベル グスト」に込めたわたしたちの視点

日本語でなら“選りすぐられた味覚”とでも訳したらよいでしょうか。でもこれは、ただ“味”に限っての形容ではありません。自然なおいしさや、安全性、そして豊かさまでを包み込んだ“良質な食のありかた”全体を表す言葉です。 わたしたちは、日本と並んで、いわば食文化の先進国とも言うべきイタリアというステージに立ち、この“良質な食のありかた”を探っていきたいと考えています。

わたしたちの食をめぐる環境は、世界的な食のグローバル化という潮流に押し流され、古くから受け継がれてきた、伝統や生産の技術に支えられた固有の産品の消失といった危機に瀕しています。また、狂牛病や鳥インフルエンザ、ノロやE型肝炎などのウイルス、不明な遺伝子組み換え食品の流通、そして有害な食品添加物の混入、さらには産地や食材そのものの偽装など、食の脅威も数え上げればきりがありません。少し油断をするとその脅威がスキをついてわたしたちを襲ってきます。 本来、幸せの象徴のような食卓を、こうした潮流や脅威から守ることこそ、生産や流通にたずさわる企業や人々の役目です。でも、そこにはもうひとつ、消費する人々の厳しくも賢い目が加わらなければなりません。 こうした考えのもと、わたしたちはつぎの理念にもとづいて、企業の運営にあたります。

“食”はそれ自体が“文化”である。

食は、それぞれの国や地域のさまざまな伝統や文化の形成の源になってきた。食のグローバル化によって、世界はいま、それぞれが育んできた食文化というアイデンティティの喪失の危機に直面している。そうした危機の回避に、少しでも貢献できる企業でありたい。

“おいしさ” “安全” “豊かさ”は食の基礎である。

おいしいこと、安全なこと、これは食にとっては当然のこと。そこに豊かさが加わって、はじめて成り立つ幸せの食卓。つねにおいしさと安全にこだわり、食卓が笑顔で満たされることに努力をおしまない企業でありたい。

“個性ある食文化”の保護や再発掘が、将来を輝かせる。

伝統や個性を重んじ、生産の現場で駆使されてきた独自で貴重な技に光をあて、消失の危機に直面する良質な食材の保護、発掘にたゆまぬ努力を続ける企業でありたい。