オリーブオイルの話

多様な味覚で魅了する、イタリア産オリ-ブオイル

世界のオリーブオイル生産のおよそ70%を占めるEC圏。そのうちの23%強を生産し、スペインに次いで世界第2位のオリーブオイル生産国イタリア。(データ:International Olive Oil Council”World olive oil figures”2010/2011より)

さて、イタリアのオリーブオイルの主要な生産地といえば、北部リグーリア海に面したリグーリア、豊かな丘陵が広がる中部トスカーナ、そして南の陽光をいっぱいに浴びるアドリア海に抱かれた南部プーリアの各地方に大別されます。とりわけカラブリアを含む南部の生産量は、イタリア全土の約70%を占める一大生産地となっています。

イタリアのオリーブオイルの特色は、さまざまな品種のオリーブが醸しだす味覚の多様性にあります。それぞれの地域でそれぞれの持ち味をもった特長のあるオリーブオイルが作られています。

イタリアの食材イメージを形づくるオリーブオイル

いまや、日本の食卓にすっかり根を下ろしたイタリア料理。それを裏付けるように、ここ数年来、日本のオリーブオイルの輸入・消費は比較的高いレベルを維持しています。数字で見てみますと、年間約41千トン(2010/2011期、因みに、20年前の1990/91期では約4千トンですので、消費量はこの間に約10倍にも増えたことになります)。
そして、このほとんどをEC圏の主要生産国からの輸入に頼っています。とりわけイタリアからの輸入がそのうちの約半数を占めています。世界第1位の生産国スペインをもしのぐイタリア産オリーブオイルの浸透。わが国でも、イタリア料理の一般化にともなって、“オリーブオイルといえばイタリア”のイメージも定着してきたようです。(データはいずれも、International Olive Oil Council”World olive oil figures”2010/2011より)

安全で自然、そして豊かなおいしさのオリーブオイルを求めて

素材や製造に関わる偽装、使用禁止農薬の残留、混入などの頻発に、食の安全、安心についての関心がかつてなかったほど高まっています。当然のことでしょう。食は何より生命の基本をなすものです。しかし、これには供給側の責任とだけでは片付けられない問題を含んでいるように思えます。食のグローバル化や、調理の簡便化、そして何より“食のスタイル”そのものの簡略化によって、食材の来歴や添加物の内容、そして製造のプロセスなどが見えにくくなっています。問題の根は、そうしたスタイルを自然と受け容れてしまっている、というよりもむしろ、依存してしまっているところにあるとは言えないでしょうか。消費する側の厳しい視点が加わってこそ、安全で良質な食の実現へとつながるように思います。


わたしたちは、こうした考えを忘れることのないようにと肝に銘じながら、良質な食材を探し続けています。そして、まもなく、その成果をみなさまの食卓にお届けできるように準備を進めています。
まずは、イタリアはプーリア州で1世紀をゆうに超える歴史を誇る生産者から、伝統的製法によって生み出されるエキストラバージン・オリーブオイルの逸品をお届けいたします。

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